お花の豆ちしき

コンテナガーデン入門

 コンテナガーデンの良いところは沢山あります。置き場所を選びませんし、花盛りのコンテナを次々に取り替えてやれば玄関先をいつでもお花で飾るなんてことも出来ます。作り方も簡単で、初心者でも、基本さえわかれば短時間で簡単に出来ますよ。今回は、夏から秋まで楽しめる可愛い寄せ植えの作り方です。
 
材料
お花の豆ちしき ●鉢(直径30cm程度)
●鉢底ネット
●赤玉土(鉢底土)
●培養土
●元肥
●花材:ゴールドクレスト、マリーゴールド、ベゴニア、花手毬、サマーウェーブ、つる日々草

手順
1 写真写真
基本の基本は水はけと通気!プランターの底に鉢底ネットを敷き、水はけを良くするために赤玉土を鉢の深さの1/4程度入れます。鉢底ネットは、害虫の侵入を防止するために敷きます。

2 写真写真
次に、培養土を少し入れ、苗を置いてみます。プランターの縁から苗の土まで3cm程度高さの差が出来るように培養土の量を調整します。この高さが、水やりのときに、水がたまる部分(ウォータースペース)になるので、大事なポイントです!

3 写真寄せ植えの決め手はレイアウト!苗をポットのまま仮置きして、出来上がりをイメージしながら配置を決めます。レイアウトの基本は、高さのあるもの、高く育つものを奥に配置します。今回はゴールドクレストが一番奥、マリーゴールド、ベゴニアをその手前。垂れ下がるサマーウェーブやつる日々草は一番手前にしました。

4 写真 いよいよ植え込みです。苗ポットを外したときに根っこが混んでいる場合は軽くほぐしてやります。こうすると土に馴染みやすく、根付きやすくなります。苗に雑草やコケが生えている場合は取り除きます。雑草は花より成長が速く、せっかくの肥料を横取りしてしまいます。

5 写真苗を全部置いたら、すき間が無いように培養土で埋めてやります。

6 写真見た目では分からないことも多いので、鉢を手で軽くたたいてやると、空気が抜けて土が下がりますから、土を足してちょうどよい高さにします。

写真これで可愛いコンテナガーデンが完成!タップリ水をやって、作業は終了です。今回植えたお花は9月下旬頃まで楽しめます。今回のチャレンジは、ほとんどの花苗に共通の“基本”です。好みとセンスで自由に材料を選び、まずは挑戦してみましょう!

【ワンポイントアドバイス1】〜肥料と病害虫予防〜

写真 市販の培養土はあらかじめ肥料を混ぜてありますが、植え込みのときに肥料を混ぜてやると、さらに良く育ちます。病害虫の予防薬も混ぜておけばあなたも上級者!花が咲き出したら、月に1回追肥してやれば、沢山花をつけ、長く楽しめます。

【ワンポイントアドバイス2】〜レイアウトの基本〜

 今回は、一方向から見られるコンテナとしたので、奥に背の高いもの、手前に背の低いものを配置しました。お庭の真ん中に置いて、四方から眺めるコンテナだったら、中央に背の高いものを植え、四方に広がるように背の低いものを植えます。苗のままでは成長後の高さが分からない場合もありますから、店先にある寄せ植えを参考にしたり、店員にアドバイスを求めるのが良いでしょう。
 もちろん背丈だけではなく、配色もレイアウトのポイントになりますので、苗を選ぶときに、出来上がりをイメージして購入してください。
 また、植物には太陽に向いていた「正面」があるので、この点も考慮すると、出来上がりがより素敵になりますよ。

【ワンポイントアドバイス3】〜ひと味プラス〜

写真 可愛い寄せ植えにオーナメントを挿してやるとさらにオリジナリティあふれるコンテナガーデンが出来ます。お花屋さんで材料を選ぶのも楽しいですよ。

【ワンポイントアドバイス4】〜水やりの基本〜

 「水やりは時間がかかって大変!」という人が居ますが、案外やり方が間違っているせいだったりします。植物に水を与えるときは、葉の上からではなく根元の土にかけます。ウォータースペースが適切なら、鉢の縁まで水で満たせばOKです。基本的には毎朝たっぷりと、鉢底から水が出るまでやってください。水やりは、土の中の空気を入れ換える効果もありますから、タップリ与えることがポイントです。
 夏場、よほど土が乾いているとき以外、夕方の水やりはタブー!植物の根は夜活発に成長するので、夕方水をやると成長を妨げます。また、ナメクジなどの害虫も発生しやすくなります。