春季特別企画展「チューリップ狂時代」
開催期間:2007年4月20 日(火)〜5月6日(日)
プランニング・施工を花メイトが担当しました。
チューリップフェア期間中の特別企画展のテーマは「チューリップ狂時代」。
トルコ原産のチューリップは、16世紀末にオランダに伝わると、熱狂的な投機対象となり、球根1個が途方もない価格で取引されるようになりました。これが有名な「チューリップ狂(きょう)時代」です。
今回の作品は1685年に建造されたヘット・ロー宮殿をイメージしました。この宮殿は、オランダ王室と縁の深い由緒あるバロックスタイル宮殿で、幾何学模様の広大なフランス式庭園も有名です。
チューリップの種類は斑入りの花を多く展示し、17世紀のチューリップ狂時代を演出しました。
期間中40種類・のべ50,000本のチューリップを使用し、その他の草花も1,500ポット使用します。
〜オランダのチューリップ熱〜
16世紀末にオランダに伝わったチューリップは、その後半世紀もたたないうちに途方もない投機の対象となります。これが歴史上有名な「チューリップ狂時代(1634〜1637年)」です。
当時、裕福な人々の間では、大きな庭や農園を持ち、そこで珍しい植物を栽培することが流行しました。なかでもチューリップの人気は高く、‘ブロークンチューリップ’と呼ばれる斑入り(ふいり)の花の品種を観賞することが大流行し、人々は争って珍しい斑入りの花の球根に大金を投じました。そのため、チューリップ球根の値段は暴騰し、最盛期には球根一球が家一軒とほぼ同じ価格で取り引きされたとも言われています。

この投機の対象となった斑入りの花は、ウイルス病にかかったチューリップであり、このことが解明されたのは20世紀に入ってからのことです。
近年では、ウイルス病による模様ではない、健康な斑入り模様を持つチューリップが市場を彩っています。 |
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