お花の豆ちしき

シクラメンを長持ちさせよう

 冬、室内で楽しむ花の代表がシクラメン。ギフトとしても人気があります。次々と新しい花が出て、結構長く楽しめますが、上手に管理すれば、5月頃まで元気に咲いてくれるんです。
 

手順
写真まず基本は、咲き終わった花を、こまめに摘み取ること。シクラメンはすぐ種をつけようとする植物です。摘むときは、花柄(はながら)の根元を持って、ひねって引っ張ります。先端を持って引っ張ると花柄が途中で切れ、残った部分から腐ったり病気が侵入したりするので、必ず根元から引き抜きます。
写真新しく出てきたツボミは、鉢の中心の方に寄せてやります。葉っぱは、外側になるよう寄せてやります。放っておくと、中心部がスカスカで、外側ばかり花がある鉢になってしまいます。

写真写真
次は、水やりと、肥料。シクラメンの多くは、底面給水式の鉢に入っています。きれいなラッピングを壊さないよう、そっと鉢を抜き、鉢底の穴から水をやります。ラッピングに鉢を戻せば、もらったときの姿で楽しめます。受け皿の水は切らさないように注意!

写真長く花を咲かせるシクラメンには、肥料も必要! そのまま使える液体肥料を、週1回程度与えれば、元気に花を咲かせます。肥料は鉢底の受け皿に入れてもOKです。

【ワンポイントアドバイス】〜シクラメンの置き場所〜

 シクラメンを長く楽しむためには、置き場所も大切です。適した温度は8〜15℃ですから、玄関ホールなどがお勧めです。でも、実際にはリビングに置いて楽しみたいという場合も多いでしょう。その場合は、できるだけ暖房器具から離してください。もちろん、ファンヒーターやエアコンの温風が直接当たる場所も厳禁です。
 暖かい場所が苦手なシクラメンですが、日当たりは好みます。窓に近い場所などがお勧めです。

【ワンポイントアドバイス】〜水やりを忘れたら〜

写真 底面給水は便利ですが、それでもつい水を切らしてしまうことはあります。そんなときは、鉢の上から水を与えます。底面給水は、毛管現象を利用した仕組みなので、土が乾いてしまうと、吸い上げてくれないのです。水は、シクラメンの球根にかからないよう、鉢の周りに沿って、タップリと与えます。底の受け皿に水が溜まったら、一度捨て、新たに受け皿に水を注ぎます。
 シクラメンは上手に管理すれば、5月頃まで花を咲かせてくれます。